『Start Line』という映画です。
(預かってきたポスター)
http://studioaya.com/startline/top.html
詳しくは上のサイトを見ていただければおわかりかと思いますが、一言でいうと聴覚が不自由な女性監督が沖縄から北海道まで自転車旅をする記録映画です。
監督の今村彩子さんについては全く知りません。ただ、「自転車旅のロードムービー」という点に惹かれたわけです。今までありそうでなかった分野です。只、本編の主題は「難聴者とのコミュニケーション→他人とのコミュニケーションとはなにか」というような真面目なもので、またその点でもかなり成功している映画なのですが、私の興味は専ら「自転車旅」にありました。
使用車は「GIANT GREAT JOURNEY」これは定番モノ。車体は頑丈で前後の4バッグが標準で装備され手頃な(確か8or9万円)な価格で、自転車旅、特にキャンピングを希望する者が選考する際には必ず考える車種です。私もかなりこの使用者を見かけましたし、知り合いました。彼女の場合は「旅館、ホテル泊」なのであれほどの荷物は不要かと思ったのですが、どうも撮影機材が多かったようです。私は同じGIANTですが、クロスでキャンピング用に装備を付け足したものを使用しました。積載量も同じ20㌔程度で、1日平均70数㎞というのも初心者として同様でした。
彼女も自転車に乗り始めて1年足らずで旅に出たそうですが、私もまさにそうでした。その不安さ加減は十分に理解できました。少なくとも「パンク修理」はマスターして出かけるところも好感が持てます。同じ「ツーリング マップル」を使っていました。もっとも撮影者も兼ねて自転車の専門家が伴走しているのでその都度いろいろとアドバイスをもらいながらの走行なので幾分安心ではあります。その伴走者もよいキャラなのですが、ちょっとややこしいので省略します。
走るルートも私の走った所とずいぶん重なります。「ああ、あそこだ」と分かった個所が何か所もありました。関門トンネルの門司側の入り口近くの土産や付近の道など直ぐにわかりました。宗谷岬まであと1㌔なども同じです。
最後の晩に「ライダーズ ハウス」に一大決心をして泊まるのですが、私はその気にはなれず、えらく関心したものです。いろいろなハウスがあるようなのですが、どうも聞いた限りではその雰囲気が気に入らずいまだに食わず嫌いでおります。お金のある老人が好奇心から泊まってはいけないような気がするのです。
途中、バッグの修理に「モンベル」に立ち寄るのですが、その対応の素晴らしかったこと。同じく自転車屋さんの皆親切なこと、下り坂は全速で走り下り、その先の登りをなるべく楽にする等「そうだ、そうだ感」が一杯でした。
上映初日だった事もあり、終了後監督の舞台挨拶がありました。これは初めての経験です。30人程度の観客でしたが何とか大勢の人に観てもらいたいという熱意が感じられ、帰りに上にあるポスターをもらってきました。近くの自転車屋に持って行き掲示をお願いしてきます。
(舞台挨拶 : 左が今村監督)