
内 容は高校自転車競技部の青春ドラマといったところで、感動をもたらすとか何かを考えさせるということはまるでない作品だ。そんな期待で観に行った訳では ないのでそれはそれでよい。映像として「ロードレース」「ロードレーサー」を観たかっただけだ。言ってみれば、「ツール・ド・フランス」のドキュメント フィルムでも構わなかったといえる。
部分的には80㎞/hを超えるサイクルメーター表示には驚嘆したし、ギアチェンジのカチッ・カチッという音には興奮もした。また登りのシーンではその坂の凄さに溜息が出て、こちらも一緒に喘いでしまった。やはりロードレースは凄い!
そ れともうひとつ、日本でも自転車映画(原作は超ベストセラーの連載コミックだそうだが)が作られるようになったのかという感慨があったからだ。結論は 「まだまだだな」という事に尽きる。多分スポーツ物でいけるのは野球と相撲だけだろう。それ以外は全て競技人口以上の観客動員は不可能だと思う。こういう マイナースポーツをとりあげるのなら、やはりその楽しさを前面に押し出すしかないのではないだろうか。
その面から言うと、この作品は消化不良ではないかな。
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