2010年10月23日土曜日

ハーフカットモデル








昨日の事です。                                                    
以前、友人から帆船模型が出来たから観に来いと言われて遊びに行った件を書きましたが、そのMさんから、珍しい「ハーフカットモデル」の修理が終わってしばらく書斎に置いてあるから観に来いとのお誘いがあり、出勤途中に寄らせてもらいました。
                                 
ハーフカットモデルとは、船をその中心線に沿って真っ二つに切断し、断面をパネルなどに接着して壁掛けなどに仕上げるものです。 主にヨットなどの小型艇がモデルになり、その艇体の特徴が判るようなシンプルなものが殆んどです。
                                          
このモデルの来歴は省略しますが、Mさんにとっては思い出の多い艇で、クルー達がオーナーの奥様に贈った物だそうです。一部破損したので修理に出していたものが完成して、奥様に戻すまで一時彼の手許に置いてあるという事です。
                                          
これを観て、私、驚きました。これほど精密なハーフカットモデルを観た事がありません。というより、精密な帆船模型が完全に半分にカットされて貼り付けられているのです。ウィンチの類はアルミの削り出しですし、メインシートブロックの取り回しもそのままです。サイドステイ始めステイの類もピアノ線でキッチリ再現されています。                                               
加えてセイルが実にリアルなのに驚きます。さすがにセイルまでハーフカットは出来ませんのでバックのパネルに画かれていますが(そもそもセイルのあるハーフカットモデルという物が少ないのではないかと思います)、特に上から2枚目の写真が一番良くその感じが出ているのですが、本当にスターボドタックで走っているようです。多分ラフの部分にある微妙なグラデーションのマジックでしょう。          
          
つい見とれてしまい、危うく仕事に遅れそうになりました。帰りがけに「煙草を一本置いていけ」と言うので、残り少ない箱ごと進呈しようとすると「吸い過ぎるといけないから」と本当にそこから一本抜き取っただけでした。よく判らない男です。



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