9月9日(土)、とても良い天気でした。
上の写真は出航直後に別の艇からAKATSUKIを撮ってもらったものですが、ここには私は写っていません。実は私、出航準備中に桟橋から落水しまして、この時はキャビン内で全身着替えをしておりました。ドジな事です。
レース前には「みらいへ」(中央の3本マスト)の前を観艦式のように行進して艇名をコールされてレースへの正式エントリーとなります。みらいへのデッキ上にタモリさんが船長服で立っていて「行ってらっしゃーい」と手を振ってくれます。
180艇以上の参加があり壮観です。この時はまだ風がありました。ところが徐々に落ちてきてスタート時刻にはほぼ無風状態に陥りました。舵も効かない状態です。
15時までにフィニッシュできないとDNF(Don’t Finish)となりポイントがもらえなくなりますが、我々はDNS(Don’t Start)つまりスタートラインすら切れないのではないかとの思いにとらわれました。スタートの号砲が鳴ってもなかなかスタートラインが切れません。スタートは風上に向かってなされますが無風では如何ともなりません。それどころか潮の影響で後退して岸に寄せられ行く始末です。
それでも何とか奇跡を願って15時まで粘ってはみたのですが第1マーク(スタートラインから風上に約1マイル先に設置)の姿すら見ることができませんでした。
不完全燃焼のままマリーナへ戻り、行き交う参加者に「フィニッシュできました?」と尋ねると全員「だめだった」との返事でした。
夕方からはお楽しみのお祭り騒ぎのベキューパーティーで盛り上がりました。これが毎年楽しい。
只、他に楽しみが残っていました。パーティーは「表彰式」でもあるのです。10以上あるクラス毎に優勝艇が表彰されるのですが(後でわかった事ですが完走できた艇は30艇にも満たなかった。それもレース仕様の特別クラスで早い時間にスタートしている)クラス中全艇フニッシュしていないとなると「抽選」になり、我々にもチャンスが巡って来たのです。本来の優勝よりこちらの方が確率は高いなどと情けない事を話しながら待ちましたが、こちらもダメでした。残念!
只、抽選当たりの艇にもトロフィーだけで「副賞」(賞品)がないのを知ると「まあ、それほど悔しがる事もないよね」と変に胸をなでおろしたのであります。やっぱりさもしいのかな。あとは飲食に集中し食べ過ぎました。
何よりもオーナー家族と友人、息子と海の上で一日が過ごせた事がたまらなく幸せを感じさせる出来事でした。
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