久しぶりの海でした。
来週の姉招待クルージングに備え、試運転航海のお誘いを受けてのクルージングでした。オーナーのSさんスキッパーの元、ご学友のケルト文学の権威Tさんも同行していただけました。(下の写真はTさん撮影です)。午前11時出航、陸上では耐えがたい気温なのですが、海上では3~4㍍の風があり心配されたエンジンは快調で、そこそこ快適なセーリングで大満足の3時間でした。
只、愕然とした出来事がありました。
走り始めてメインセールアップの次、ジブセール伸長のときでした。本船のジブはファーラージブと言って、下部のドラムで巻き取られており、風下側のジブシートを引いて伸長させる仕様で、その操作はもう何百回も繰り返しており間違えようがないもののはずでした。
(経験のない方には少し分かりにくいかもしれませんがご容赦を…)
ところがいくらシートを引いてもジブが出てこないのです。何か途中で引っかかっているのか、ドラムのところでシートがキンクしているのか等素早く見回しても原因がわかりません。やはりバウまで行って調べなくてはならないのかと思った瞬間、引いているシートが違っている事に気付きました。
何という事でしょう!!!。唖然、愕然、茫然!!!
引いていたのはドラムから出ている巻き取り用のロープだったのです。これではジブが出て来ないわけです。自分でも情けないやら、恥ずかしいやら呆れてしまい、愕然となりました。オーナーのSさんはニヤニヤしながら「いつ気が付くかと思っていた」と面白がっていました。
「うっかり」で済ましていいものか、深刻に「老い」を考えなければならない事態なのか。
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