2009年5月31日日曜日

今日は雨降りにつきお休み

昨日苫小牧に上陸、北に40キロほどの所にある「追分」にいます。

とても北海道ォーと言いたくなるような道で、清清しい2時間程の走りができました。途中の昼飯を食べた店では楽しいことがありました。(これは後日HPに書きます)

「鹿公園キャンプ場」に泊まったのですが夜はかなり冷えました。明けてみれば雨でしたので、今日は「お休み」と決めて、近くの温泉施設「ぬくもりの湯」で1日を過ごすことにしました。 地方ではこのような施設をよく見かけます。一昔前の「ヘルスセンター」です。入浴ができて、休憩室があり食事もでき、いろいろな会議室まであります。おまけにネットに繋がったPCまであるのですから大したものです。 まあ、もっともここがあるので「連泊」を決めたのですがね。そして、もちろんあらかじめ地図上で位置関係を確認しておいた事は言うまでもありません。なんと言っても、出発前かなりの回数でシュミレーションをした成果です。

ここで十分「療養」をして明日からまた元気に走ります。天候は回復基調で足も80%復旧しています(昨日はフロントーミドル、リアー5速で時速22~25キロで走れました。平均時速18キロでした)のでなんとかなりそうです

2009年5月28日木曜日

やっと仙台たどり着き

何とか仙台に着きました。452㌔でした。2泊3日の予定が4泊5日になりましたが、最初に水戸のホテルに泊まった他はキャンプでした。

我ながら「偉い」と感じたのは「騙し騙し」が非常にうまくなったことです。 フロントギアはインナー(28枚)のみを使用。少し説明すると、このギアは普段では先ず使わない。よほどの劇坂で使う非常用のようなものです。私でさえ普段はフロントアウター(48枚)を使っています。多分いきなりインターを使えば「空回り」してしまうほどの小さいギアです。これとリアは中ほどの4~5段目でくるくる回して時速20キロ程度というのが今の私に一番負担が少なく効率が良いのを発見しました。少し調子が良いからとフロントミドルに変えてみたりすると、たちまち響きます。

坂は押し歩きます。コース基本的には平地なので峠などはなく、多少長い坂があったりする程度です。歩いても数分です。

よく休みます。今日などは10キロ毎に休んでいます。

それでも初日は145キロ 平均時速17.1キロ     
      2日目 56キロ       12.1    
      3    75キロ       12.8    
      4    96キロ       13.6    
      5    79キロ       15.3
というように、「騙し騙し」が上手になって走行距離も平均時速も増しています。

それで、北海道へいく決心をしまして明日のフェリーを予約してしまいました。

今回の仙台コースは基本的には国道6号水戸街道を使うのですが、出来るだけそこから離れ、「海岸線を走る」に徹してみました。「どうせ急げないのなら、ゆっくりのんびり海を見ながら走ろう」という事なのですが、これが大正解。毎朝、朝日と共に起きだし、岬をかわす毎に変わる景色にどぎまぎしながら、また時には、松林の中の一本道をただ一人だけで走ったり、火力・原子力発電所の産業的な大きさも体験できたし、漁港も多数見ました。1時間でしたが釣りもしました。(釣果はなし)

故障を楽しみに変えた「おじさんの生き方」でした。

2009年5月24日日曜日

ちょっと困ったことに

今水戸のビジネスホテルに居ます。

早朝に横浜を発って松戸辺りから降り始めました。天気予報より降り始めが早まったようです。自転車旅行は自然相手の遊びなのですからなんでもなく受け入れられます。しかし、60キロくらいの柏あたりから右足ひざ裏の腱が痛み始めたのです。

この際「雨降り」の事など大した事ではなくなりました。はじめは登りで負荷をかけると痛む程度でしたが、80キロを超えるころには平地でも傷み始め、100キロを越えるころは我慢ができなくしばしば休憩を入れながら進みました。

雨降りなので大洗でのキャンプは期待できないのと、6号線をそれて別の道を行くのが面倒になり、140キロ程の水戸に来る事にしたのですが、本当に辛かった。

明日の様子如何では「取りやめ」なければならないかも知れない。困った。

夜は駅前の映画館で「消されたヘッドライン」を観ました。

2009年5月22日金曜日

準備完了

北海道の荷物のパッキングが終わったところで、実際の積み込みをしてみました。


積んでみて少し走った感触は安定性がありバランスもとれており納得がいくものでした。前回の「四国」の時とそれ程変わっていないので当然といえば当然ですが…。

昨日重量計測をしてみたら前後4つのバッグだけで19㎏でした。今回は釣り道具やパイプ椅子、米なども積んだのでもう少し重くなると思っていましたので、その程度に収まりほっとしました。

これに、テントフレームやフロントバッグ・サドルバッグなどを加えても22㎏程度でしょうか。荷物だけを持ってみるとぞっとするような重さです。登山家はこれを背負って山に登るのですからエライモノです。これがあるので私は未だに自転車を「運搬道具」だと思っています。また愛車はこのような利用方法にこれまで十分応えてくれました。大したものです。

あとは出発当日、デジカメ・携帯電話・郵貯カード、健康保険証、名刺カードその他書類等小物の忘れ物のないように注意することを肝に銘じておきました。歳をとると忘れ物が多くていけない!

2009年5月21日木曜日

第3回北海道ツアーのコース

24日(日)未明に北海道自転車ツアーに出かけます。コースは以下のとおりです。

一昨年の第一回目は大洗からフェリーで苫小牧へ、去年の第2回目は新潟から小樽へ、そして今回は仙台から苫小牧へフェリーで向かいます。

仙台までは約400㎞、たぶん2泊3日で到着、翌日夜、苫小牧へフェリーで渡ります。


苫小牧から岩見沢を通り富良野へ。ここで少しゆっくりします。富良野から旭川・士別・名寄を抜けてオホーツク沿岸の興部へ出ます。

興部からはオホーツク沿岸を北上して稚内へ。日程次第ですがここから利尻・礼文島を回りたいと考えています。多分行きます。そして日本海沿岸を南下して手塩・留萌・札幌(ここであのハンバーグを食べます)・苫小牧へ戻ってきます。 これで大体1000㎞+α(利尻・礼文)です。

最後は大洗までフェリーで戻り横浜まで自走(160㎞)します。

以上で概ね全行程1600㎞くらいになるでしょうか。走りで3週間(約20日)フェリー移動等で4日として何とか6月19日には戻れるのではないかと考えています。

あとは天候に恵まれる事を祈るばかりです。


2009年5月19日火曜日

北海道の準備開始

5月24日(日)に北海道ツアーに出かける事にしました。その後2・3日は何とか天気も良さそうです。仙台まで自走して27日か28日に仙台港から苫小牧にフェリーで渡ります。

今日から具体的な準備(パッキング)を始めました。準備のために時間が十分にあるというのはありがたいもので、もうお楽しみが始まったようなものです。 写真の左の2つのバッグはリアのサイドバッグで主にテント・寝袋・コッフェル・米・燃料・釣具等アウトドア用品です。右の2つはリュックサック改造のフロントのサイドバッグで主に衣類・雨具・サンダルなどが入っています。自転車関連の所持品は常時積んでいるので機械油を少々加えるだけです。

現在は「あったら良いな」と思われるものを殆ど全て突っ込んでいますので、たぶん合計で20㎏を超えています。

これからは、「余分なもの」「現地調達可能なもの」などを抜いていく作業をしなければなりません。過去4回長期ツァーをやった事があるので、そんなに迷う事はないのですが、経験が増えた分「あったら良いな」モノが増えてくるので困っています。

2009年5月12日火曜日

北海道ツアーの準備

天候次第だが今月24日または25日に第3回目の北海道自転車ツーリングに出かける積りです。

仙台まで自走してフェリーで苫小牧へ。富良野・旭川経由でオホーツク海岸に出て稚内。利尻・礼文島を走ってから日本海側を南下して札幌経由で苫小牧へ。フェリーで大洗へ、自走にて横浜・自宅という概ね1ヶ月の予定です。今回のテーマ?はキャンピング&フィッシング。6/20には大学のクラス会があり、それまでには戻るように言われているのですが「頑張るよ」と言ってあります。

コースの下調べは殆ど済んでいるので、今日は、行きつけの自転車店でタイヤの交換と車体の点検整備、散髪、釣具小物の買足しと「仕掛け」の作成、以前のツアーの際の虫刺され後遺症治療で皮膚科診療、出来上がってきた「入れ歯」(生まれて初めて)のフィッティングと忙しく過ごしました。


                (とことんショートに散髪)


特に皮膚科と歯科は旅行前には必ず通っているのが我ながら面白く思えます。


この歳になると、自転車旅行に際してなるべく「冒険」の要素を減らしたいと考えているのです。その為の準備は真面目にするに越した事はないでしょう。それでも「予期せぬ事」が起きるのが旅の楽しみでもあります。

2009年5月7日木曜日

愛車・キックスタンド交換

自転車のキックスタンドがぐらついてきた。20㌔以上の荷物を載せてツーリングをするので、その重みに耐えかねて負荷が集中する湾曲部に亀裂が入ってしまっていた。使用時の傾きがどんどん大きくなってきて不安定になってきたのだ。それは品質が悪かったというより、メーカーの想定以上の負荷をかけてしまった自分に責任がある。

北海道行きを前にして交換しなければならないと思ってはいた。

以前から二本足で中央部で支えるスタンドがあることを知ってはいたのだが、写真や解説ではどうもイメージが浮かばず、そして愛車に適応するのか否かがわからず躊躇していたのだ。


        (こんな具合に亀裂が入っていた

とはいいながら5月に入ってしまい、決断しなければならないタイミングになってしまったところ、目星をつけていたスタンドがアマゾンで格安(代引き料込みで¥4053)ででていたので注文を出し、今日の午前中に入手した。



       (スイス製・PLETSCHER ESGE Y8833)                            
早速取り付けてみたところ、なんらの調整も必要とせずうまくいった。アルミの無垢材を使用している事もあり以前より500㌘ほど重くなるが、「さすがスイス製」と言いたくなるほど無骨だががっしりと出来上がっている。満足。さらに、ネット上の説明でよく理解できなかったのは「走行時に畳むと2本の足が車体左側にまとまる」という件だったが、これがメカとも言えないほど簡単な仕掛けで思わずうなってしまった。素晴らしい。

従来のスタンドが無くなったために、リアのホイール付近がスッキリしたのも副次効果といえる。

注意書きにあったのだが、定期的に締め付け状態を確認しないと思わぬ事故につながりそうだ。なんと言ってもビス一本で留まっているのだから。しかも「締めた物は必ず緩む」という事実は過去に何度も苦い経験をしているので、心しておこう。

2009年5月2日土曜日

映画 ヤングゼネレーション

この映画に出会ったのは「ひょんな事」がきっかけだった。先月30日の朝刊ラ・テ欄の片隅に

『 「映画」ヤングゼネレーション(フジ=深夜2・0)79年アメリカ。デニス・クリストファー。高校卒業後、当てもなく毎日を過ごす若者達が、自分達を見下す地元の大学生に対抗し、大学主催の自転車レースに挑戦する。ピーター・イエーツ監督、字幕。 』

と小さく書かれていた。「自転車レース」、「ピーター・イエーツ」この2つがキーワードとなり「観たい」と思い、早速古いビデオデッキ(アナログ)に録画予約をしたのだった。

自転車レース」については説明が要らないだろう。何せここ数年は自転車を頼りに生きているようなものなので、「シャカリキ」などという邦画まで(以前なら決して観なかっただろう)観てしまったくらいだ。

ピーター・イエーツ」、大好きな「ブリット」「ジョンとメリー」の監督さんだ。「ブリット」はあのスティーブ・マクイーンがムスタングでサンフランシスコの坂道をジャンプしながら疾走する伝説的なシーンで有名だが、「ジョンとメリー」は多分知らない方が多いと思う。ダスティン・ホフマンとミア・ファーローのある種の青春映画で、一晩一緒に過ごした男女がその翌日いろいろあって、最後に「ボクはジョンだ」「私はメリーよ」と名前を告げ合うという、当時「結構いいじゃん」と思った映画だった。要するに私が多少なりとも観たくなる監督さんだという事だった。

昨晩遅く観ました。何しろラ・テ欄以上の知識を持たずに観たので、それ程期待はしていなかったが、なんと、これが「大傑作」。(ただ私が知らなかっただけなのだが)

私が好きな映画の要素がずっしりと詰まっているのだ。第一に「父子モノ」、私が唯一泣けるのがこれだ。「エデンの東」もそうだ。本編ではお母さん役の女優さんもまた良い。
そして第二に「青少年モノ」、「ラスト・ショー」「ビッグ・ウェンズデー」がそうだ。必ず何人かのグループで登場するのがお約束、そして情けなくなるほどにブザマで哀しい。
最後に「趣味モノ」、本編の場合は「自転車」。私は「自転車レース」の世界とは無縁だが、それでもロードレーサーに乗った「イタリア狂い」のにいちゃん(飼い猫に「フェリーニ」という名前を付けているのもご愛嬌)が、トラックの後ろに付いて時速40マイル、50マイル、60マイルとスピードを上げていき、トラックの運ちゃんが左手を窓外に突き出し速度を教えてやる場面には興奮をしたし(その運ちゃんはスピード違反でパトカーに捕まる)、レースシーンは「ブリット」を思わせるワクワク感がいっぱいだし、レースに備えてホイールの「振れ取り」でニップル回しをいじっているシーンには納得させられる。きっと、「自転車車体趣味」の人が本編を観たら、70年代のロードレーサー・そのパーツなど、きっと興味は尽きないと思う。

後で調べてみたら(偉そうに)「感動の映画ベスト100」[2006年米国映画協会(AFI)]で何と第8位にランキングされていた。因みに14位「戦場に架ける橋」、17位「カッコーの巣の上で」、30位「アラビアのロレンス」、32位「カサブランカ」…、どうです!驚くではありませんか。もっとも、どんな基準で、どんな人達が投票したのか全くわからないが、とにかく歴代の名作を抑えての8位というのには驚いた。恐らく日本ではこのような結果には絶対にならないだろう。「自転車文化の歴史の差」大きく影響していることは間違いない。これは「自動車文化」に就いてもいえるのだが省略。

残念な事に、日本ではビデオ、DVDは発売されていないようだ。

それから、HPのトップページ

http://www2.ttcn.ne.jp/arekore/

の左側のフレームの一番下に、私が編集しているメールマガジンの購読申し込み欄があります。映画好きの方にはお勧めです。主に松永太郎という非常に魅力的なおじさんの映画評論をお送りしています。