2017年6月29日木曜日

クルージングツアーの記録

先日、下の写真のようなツアーに家人同伴で行ってきました。

実は5月の中旬にライン川の6泊7日のリバークルーズを含むツアーに申し込みをしていたのですがお客が集まらず中止となりがっかりしました。このリバークルーズは長年の夢で「究極のクルージング」ではないかと考えます。ヨーロッパ巡りをするならお勧めです。それはさておき、そんな時にこのツアーのパンフが目に入ったのが運のつき、早速申し込みをしてしまいました。

もうひとつ実は、何年か前にエーゲ海を中心としたクルージングに参加したことがあり、その楽しさを知っていましたので飛びついてしまったという経緯もあります。

「クルージングは安い」と言う事をご存じでしょうか。と言うより最近は安いクルージングが増えている、クルージングの大衆化が大いに進んでいるのです。

後で船の写真が出てきますが相当豪華な大型客船です。しかも今回申し込んだのは募集上、上から2番目の「海側バルコニー付きキャビン」という結構なところです。この「海側」「バルコニー付き」と言うのは客船の船室にとって一種のステータスなのです。
こんな船に3泊4日乗れて、しかも船内食事は相当な質のものが無料で楽しめ、天気に恵まれればリゾート満喫生活がおくれるのです。

それに加えて台北では50年前に学生時代に来た時に「一体どんな人が泊まるのだろう」と思った超一流ホテル円山大飯店に2泊も泊まるのです。

それで13万円を割るお値段です。これを「安い」と言うのは生意気ですが、今どきちょっとした国内旅行でもこの位はかかってしまうのではないでしょうか。それもこれも「クルージング」自体の安さのなせる業です。多分クルージング部分の料金は3万~4万のはずです。

大体こんなスケジュールです。

1日目 成田→台北 (台北泊)
2日目 市内・十份観光(台北泊)
3日目 基隆にて乗船 夕刻那覇に向け出航(船内泊)
4日目 昼頃那覇着 夕刻石垣島に向け出航(船内泊)
5日目 昼頃石垣島着 夜基隆に向け出航(船内泊)
6日目 朝基隆着 九份観光後台北→成田

我が団体は31名、殆どが老夫婦。所謂リピーターのようです。

台北市内観光は私にとっては「おまけ」のようなもので、50年経つと随分変わるものだという程度のものでした。お決まりの故宮博物館とかをまわります。下の写真は「忠烈祠」の衛兵交代風景です。なぜか空軍が受け持っていました。


十份」はかつての炭鉱跡で今は願い事を書いた熱気球(風船)を飛ばす事で集客している新興観光地だそうです。


3日目にいよいよ乗船となるのですが2000名以上が一気にチェックインするのですからそれは大騒ぎです。時間もかかります。疲れます。これはどの客船でも同じだと思います。特に団体ツアーが中心ですと大騒ぎです。半日がかりと言っても言い過ぎではありません。

今回の「サファイヤ・プリンセス」はイギリス船籍の11万6000トン、定員2600名という大型客船です。ただし三菱重工で造られたもので、火災に遭って再建造に近い過程を経たといういわくつきのものです。とは言っても豪華客船には違いありません。
詳細は下記をご覧ください。

http://www.princesscruises.jp/ships/sapphire-princess/


下の写真は石垣島の沖に停泊している時のものですが、恰好いい船です。ついでに、ここでは大きすぎて岸壁に横付けできず沖泊まりとなり、船の救命艇で20分くらいかけて島までお客を運びます。

色々な手続きの最後にクレジットカードの登録をすると写真のような船内カードが作られ、以後一切の支払いがこれでできるようになり、身分証・パスポート代わりとなります。

因みに私の部屋は12階の308といって左舷前方です。

今ではどこでもそうですが「禁煙」が原則、当然部屋もバルコニーでさえも禁煙です。乗船してまず最初の確認事項は「喫煙エリア」です。3か所しかありませんでした。ここ7階プロムナードデッキ左舷の一部、14階バーカウンター横、そして7階のカジノだけでした。これだけの事を聞き出すのは私の英語力では大変な努力を必要とします。


下の写真の灰皿がどれほど嬉しかった事でしょう。


沖縄・那覇では息子の嫁の父親が交通事故で入院しているので、島の北部の病院に見舞いに行っただけ、石垣島では船の救命艇で上陸し1時間ほど港周辺をぶらついて、あまりの暑さで駆け込んだカフェで美味しいコーヒーを飲んですぐ帰船。

それぞれ所謂観光に行った人もいたようですが、私は専ら船上生活を楽しみました。
下の写真のプールにしてもほぼ貸切で他には黒の極小ビキニのラテン系のお姉さんがいるだけです。

乗客2600人のうち2100人が台湾人、120人が日本人、同じくマレーシア人、あとはベトナム人、オーストラリア、ニュージーランド等だそうです。

台湾人のお客は家族連れが目立ちました。若夫婦の幼児連れ、お祖父さんやお祖母さんを筆頭にした大家族連れが目立ちました。お祖父さん等はそれこそステテコにランニングのような人が沢山いました。それだけ大衆的なクル-ズ船だというわけです。

レストランでの夕食時の服装(ドレスコード)も緩く、水着以外OKといったところです。
ちゃんとしたディナーを3食2か所のレストランで食べましたが、その中でもプライムリブは一見してボリュームに圧倒されましたがとてもおいしくいただけました。添乗員さんの計らいで大体グループメンバーと一緒で、日本語メニューも完備されています。

あっと言う間に穏やかな好天に恵まれたクルージングが終わり基隆に帰港し、バスで1時間ほどの「九份」という伊香保と江の島を混ぜたような階段の町、昔の金鉱山街を観光しました。家人は以前来た事があるそうで、私はそれほど興味がなく、早々にレストランに入り食事と休憩。その後台北の桃園空港から成田へという行程です。が、空港に着いたものの、チャイナ航空の機材不良で機体の交換という事態が発生し、出発が3時間くらい遅れ、成田に着いたのが23時を回ってしまい、その日は空港近辺のホテル泊りとなってしまいました。航空会社の勘定もちですが、翌日の朝食までは交渉してもダメでした。

いつもの事ですが、家に着いたときにはほっとしました。

でもやっぱりクルージングは楽しい。次はやはり「リバークルージング」か「ベネツィア・マルタ」でしょうか。

0 件のコメント: