2009年2月9日月曜日

役に立った噂


昨日は御殿場近くの富士霊園に亡父の墓参に行ってきた。快晴に恵まれ、真っ白い富士山を目前に眺めながらの素晴らしい?墓参だった。帰りに寄った曽我の梅林も丁度見頃で、芳しい匂いに包まれ気持ち良く散策できた。
今回の墓参には父の命日という他に、もうひとつ使命があった。
この富士霊園内には「文学者墓苑」があり、そこには、昭和40年代以降に亡くなった錚々たる文学者達の墓碑がズラリと並んでおり、昭和文壇史をみる思いがする。「赤毛のアン」の翻訳者として知られる故村岡花子さんもそこに名が刻まれており、その事を最近知り合ったそのお孫さんから聞いたのだが、ご本人はまだ行った事がないというので、私が見つけて写真を撮ってきてあげると約束をしたのだ。
問題は、さあ写真を撮ろうというときに発生した。「電池切れ」だ。そんな時のために常時一緒に持っているスペアもなんとダメだった。なんという事だ。それでもまだ安心していた。こんな事がありうるので、このカメラはボディが大きくなるのを承知で単三2本を電源とするタイプにしているのだ。単三なら容易に入手できる。
そこでかなり離れた霊園本部の売店へと買いに戻ったのだが「単四しか売っていない」。しかしまだ諦めきれず、誰か店員さんや事務員さんが個人的に持っていないかなど、いろいろ手を尽くしてみたが全て徒労に終わった。これで万事休す。しかし何とか方法はないものかと思案をめぐらせている時、ふとあるを思い出した。
それは「へたった電池は擦ればいっとき回復する」というものだ。かなり怪しいデマに類するものかとも考えたがダメモトだと考え直し、家人とひたすら本体が熱くなるほどキュッキュとズボンに擦りつけた。他人から見たら何をしているのだろうと訝しがる風景だ。そして、なんとその結果カメラは立ち上がったではありませんか。ダメにならないうちにとあわただしく撮った3枚の内のひとつが下の写真だ。
結局、この騒ぎで1時間ほど時間を費やしたがホッとしました。これで何とか約束が果たせ面目が保てたという次第です。
お出かけ前にカメラの電池の残量を確認するのはもちろん大切だが、万が一出先で電池切れになってしまったら、とにかく熱くなるまで擦ってみてください。何とかなるかもしれませんよ。
上の写真は帰路に寄った「曽我梅林の梅の花」です。(この時は駅の売店で買った電池が入っています)

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