7:50 ホテル出発
今日走る予定は、大口(おおくち)まで、わずか32㌔。もちろん訳があっての設定だ。本来の目的地は霧島なのだが、出水からはえびの高原を経由して約90㌔、とてもではないが山岳サイクリングで一日では無理と判断して、経由地として目に留まったのが、この大口なのだ。
実は大口は義父(故人となってしまったが)の出身地なのだ。40年も前から地名だけは聞いていた。家人は小さい頃その実家に行ったことがあるらしいが、風呂に取り込む水に葉っぱが浮いていたような田舎だったという記憶しかないと言う。とにかく山に囲まれた盆地で行くのが大変だったらしい。
コース上にその地名を見つけた時、霧島への中継点として選び決定した。事前調査でも山越え(たぶん600㍍級)は必至で、その点からも老人の体力、疲労度から判断して32㌔はいいところだろう。
ところで、出水には、以前(多分10年くらい前)その義父(当時は指宿に住んでいた)と鶴を見に来た事がある。鶴の飛来地として有名なのだが、実は薩摩藩の外城としての城下町の赴きが残っている町としても知られている。(これは現地で初めて知った事だ)大河ドラマ「篤姫」のロケ地でもあるそうだ。(これも現地での仕入れ)
ほんのちょっと寄り道になるだけなので、もちろん見学に立ち寄る。何せ時間の余裕は売るほどある。
山の斜面に整然としたきれいな町並みが残っている。どの家も数十センチの石垣を積み上げ、その上に生垣を植え見事なモノだ。家自体は立て替えたとしても外構は保存し、町並みの景観だけは残っている。通り、路地が美しい。
たっぷり一時間以上散策して
9時頃、市中のコンビニでおにぎり2ケを買い込んでから大口を目指した。
走り前半は登りになるのだが、10:30頃までは漕いだり歩いたりの繰り返しで進めたのだが、それ以降は一時間以上歩いたような気がする。
こんな坂です
11:40 23,79㌔
「伊佐市」(よくは知らないが、大口市とどこかが合併して、この名称になったらしい)の市界票が見え、~峠などという名称はどこにもなかったが、ここがピークだった。このすぐ下の駐車場でさっきのおにぎりの昼食。(言い忘れたが、出発時ホテルでブロック氷をもらってサーモスに詰めてきた)、ギンギンに冷えたお茶が滅法うまい。今日は非常に蒸し暑い。
そこからは一気に駆け下りる。これいつもながら爽快。あっという間に里に下りてきてしまう。
あの山々を越えてきた
目の前に大口の町が広がる
実は登りにかかる時に宿の予約をしたのだが、お目当ての民宿は休みだと言う事で、近くのビジネスホテルになってしまった。それにしても13時ではいくら何でも早すぎるし、時間の使い方としてはいかがなものかということで、地図上に見える「伊佐農林高等学校」を尋ねる事にした。数キロの所にある。確かここは義父の出身校だったはずだ。
不審者と思われないように、きちんと事務室へ行き、「実は義父がここの出身で、特別な用件があるわけではないが、敷地内を歩かせて欲しい」と申し出ると、ちょっとお待ち下さいと事務員さん?が引っ込んだきりなかなか出てこない。挙句、担当者が手が離せないのでしばらく待って欲しい、との事。
それ程の事でもないので、お騒がせしましたと謝り、多少構内をブラブラ見学しながら戻った。各種の設備が整った立派な高校とお見受けした。
そんなこんなで、今日もまたとんでもなく早く
14:00 ホテルチェックイン
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