もちろん、まだ真っ暗。旅館の玄関先で荷物の搭載して、数百㍍離れた埠頭に向かう。別に時間の余裕が無くて焦ったわけではないが、ここでヘルメットを積み残してしまった。徳山到着後に気付き、旅館に電話をして、横浜の自宅に送っていただく事お願いをした。殆んど被る事がなかったので実害は皆無だったが、とんだ迷惑をかけてしまった。その旨を横浜に電話すると家人が笑っていた。前回の北海道行きの時には水戸のホテルに「入れ歯」を忘れて来たが、困ったもんだ。
5:40頃 周防灘洋上で日の出を迎える。 美しく気持の良い朝日だった。
街中のコンビニでおにぎりを買い、確かバス停のベンチで朝食。食パン、タバコなども買い込んで、街外れまで走り国道2号線に乗る。
いよいよ第二ステージ(山陽地方)の始まりだ。
7:40 10㌔地点 R2は海岸沿いの光市方面に行くR188と分かれ、内陸へと進んで行く。JR岩徳線と山陽新幹線に沿ったルートだ。
10:00 37㌔地点(上の地図で赤線と青線が分かれるところ)
長い登りの後、道路が左右に分かれる地点に差し掛かった。左はR2、右は県道15号となっている。丁度、道路地図(ツーリングマップル)のページがわずかな距離で2ページも変わる変則的な部分にあたり広域がわかりにくかったのだが、改めてよく見ると、どうも、R2よりR15のほうが錦帯橋への近道のように見える。しかもそこから先R2はかなりの峠がいくつかある。それに、目の前に見えるR15は明らかに下っている。これはここを行くしかない。
ものの数百㍍下ると、左側に駐車場風の広場があり、駐車中の軽のワンボックスの側で男がしきりに手招きをしているのが見えた。
何だろうと思いながら近付くと、「どこから来たのか」から始まり、いつもの会話が進んで、もとより当方そのような会話が嫌いなほうではないので、休憩がてら話していると、唐突に「この先は行かない方がいいよ」と言われた。そのおじさん(私より年上)によると、このR15は元はといえば県営の有料道路で、この先の長いトンネルなども、歩行者や自転車を考慮して作られておらずとても危険だというのだ。しかもそのおじさんは元道路公団勤務で、界隈の道路事情には通じていて、危険さは保証?するというのだ。確かに眼前の交通も激しい。
と言われても、また坂道を登ってR2に戻り、さらにそこを走るのには抵抗があり、何度もそのようなトンネルを通ってきたことだし、半分危険は承知でこのまま進もうと思いはじめていると、「軽トラなら自転車ごと載せてやれるんだけど、これじゃあ無理だろうなあ」と言っていただいた。嬉しかったです。私は直感的に「載せられる」と信じた。「いえ、多分載るだろうと思います。やってみます。ありがとうございます」と反射的に応えていた。
載せられました。で、結局、荷物を積んだままの自転車ごと錦帯橋まで運んでいただいた。途中3つのトンネルを抜けたが、特に最初の長いモノは、気のせいか一般国道より幅員が狭い感じがして、大型車とすれ違う時など、きっと、寿命が縮む思いをした事だろう。
あとからの知識だが、このR15は通称「欽明路(きんめいじ)道路」といい、近くにある欽明天皇ゆかりの同名のお寺から付けられた名称だそうで、やはり同名の難所の峠をくりぬくように出来たそうだ。
トンネルを抜けた辺りで十分と思っていたところ、錦帯橋のたもとまで連れてきて頂き、なんとお礼を申したらよいか、石原さん、本当にありがとうございました。
10:45分 37㌔(自転車走行距離) 錦帯橋 着
錦帯橋には以前出張のついでに来た事がある。2度目にこんな形で来るとは思いもやらなかった。時間を少し得したような気持で、河原で足を流れに浸して遊んだり(例によってカンカン照り)そこの小屋でダンゴの昼食をいただき、カキ氷を食べ
12:15 小瀬川を渡り広島県(大竹市)に入る
13:40 宮島口 着
宮島には2回来た事があり、今回はこちらから眺めるだけにして、殆んど休憩に充てる。休憩には当然アイス・氷は欠かせない。
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