2010年5月23日日曜日

アルバム整理をしていて…

今、訳があって亡母の部屋の整理をしています。                                  

中でも厄介なのがアルバムの整理。いつかやらなければと思いながらも、伸ばしに伸ばしてきたのがここに来て限界という事になったのです。目標は1~2冊にまとめて、それが納まっている本棚全体を空にしたいのです。が、今日一日かけて3分の一も終わっていません。                                                                                      

何が厄介かというと、先ずその量です。何せ70~80年間の夫婦それぞれの記録が残っています。多分アルバム50冊以上あるでしょう。それぞれが生まれて、成長して結婚して家庭を持ち、私が生まれ、その私が所帯を持って独立し、孫が生まれ、父が亡くなり…、と概ね3代の記録ですから、膨大な量になるのは当然です。                                                   

さらに、単純にひもでくくって「資源ごみ」に出すわけにはいかない点です。といって燃やす事もままなりません。大半は廃棄するにしても「貴重」なものは残しておきたい、しかし何が貴重か、どこまで残すかが迷うところです。それを1枚1枚見ながら進めるのですからはかどりませんね。              

とにかく写真を全てはがし、アルバム本体だけは「資源ごみ」にという方針は決めたのですが、写真がよく台紙に張り付いているんです。はがすだけでも結構な作業になるのに、所々に父の筆跡で「ボク(私の事)も何とか歩けるようになりました」なんていう書き込みがあると、写真よりそちらの書き込みの方が貴重に思えてきてしまうのです。 これでははかどりません。                                           

この顛末はまた書こうと思いますが、今日海軍時代の父の写真を見ていて、ふと感じた事がありました。子供の頃は何も思わなかったのですが、今になって考えると「ああ、これは父自身が受けた海軍教育、躾、生活習慣」の結果だなと思い当たる事が多々あるのです。これはアルバムの整理中の副産物です。                                                              

その1 水を大切に使え 思えば父は洗面器一杯の水で朝の洗顔の全てを賄っていました。       

その2 風呂ではアナの中と耳の後ろをきれいに洗え。 鼻、耳、尻のことです。              

その3 敷居を踏むな  艦内の防水隔壁の敷居が摩滅すると防水性が損なわれる。           

その4 ずぼんのポケットに手を突っ込むな、そこはモノ入れで手を入れるところではない。       

その5 我が家では灰皿を「煙草盆」と言っていた。                               

など、思い当たる節がたくさんありました。もちろん当時はそこに理由などの説明は一切なく只、「敷居をふんじゃダメだ」と教えられただけですが、今になってみるとそれぞれ思い当たる節がある事に気付いたわけです。
                                                      

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