2010年9月3日金曜日

21日目 7月6日(火) 曇り

ひたすら海岸を、最後は温泉キャンプ

コース えりも本町→様似→浦河→静内温泉
距離76.97㌔(道内1304㌔) 時間4:00 平均19.2㎞/h

07:50 旅館出発 今日はマップルで調べても、走りたくなるような道道、農道は見当たらない。山が海と近いという地形の関係だろう。おまけにこの地域には鉄道すらない。結局漁村を縫って走っている国道R336(襟裳国道)をひたすら北上するのみだ。

霧が濃い。左手の海岸では小船が出て昆布漁が盛んに行われている。道路の直ぐ下の岩場でもおばあさんが昆布を拾っている。これでも一日数千円くらいの上がりになるそうだが、いかにも重労働に見える。

この辺りのトラックは軽トラといえども、右の写真のような簡易クレーンを装備している。この一帯には満足な港が少ないために、道路直ぐ下まで船で昆布を持ってきて、道路脇に停めたトラックに巻き上げるのだ。道端には、その為の(文面は忘れたが)注意標識まで出ている。狭い道路の左側にその間ズーッと停車しているので、自転車旅行者としては、ちと迷惑なのだが、文句を言う積りは無い。     













09:18 様似(サマニ)着 23.13㌔ ここがJR日高本線の終着駅。とは言ってもこれから先の沿道風景は変わらない。相変らず寂しい漁村を縫ってたんたんと走るだけ。起伏も大した事はない。本日の最終平均速度が19.2㎞/hというのもそれを物語っている。(これは私としては相当の速さだ)

昨日から駐車状態からスタンドを戻す時、何かコトン、ゴツンというような金属音がして気になっていた。何度かサイドバッグの固定状態を確認したが異常がなく原因不明だった。この辺りで原因がわかった。後輪のクイックリリースのレバーがリリース状態になっていた。つまりフレームの上に車輪がただ乗っかっているだけだったのだ。それで、スタンドを上げるとき一瞬、フレームと車輪が離れ、またフレームが落ちるので、その時コトンと音がしたのだ。きっと昨日黄金海岸で転倒し、リアのバッグが脱落した時レバーとぶつかり 外れたのだろう。気が付いて良かった。下り坂でスピードが出ているときに車体がバウンドしたりしたら大事故になるところだった。

10:25 浦河着 38.55㌔ 支庁がある町で、ここから国道がR235と名称が変わる。とはいっても整備された漁港がある漁村といった感じで、メインストリートといえどもどこか「張りぼて」の感じが否めない。(写真下)それでも町外れにある公園には海洋少年団も置かれ、設備からみてキャンプは可能だ。覚えておこう。












11:30 三石着 51.44㌔  町中の食堂でひれかつ定食の昼食(¥880) この休憩中に本日の宿泊場所を25㌔ほど先の「緑のふるさと温泉の森キャンプ場」に決める。あとは天候が崩れない事を願うばかりだ。これが今回最後のキャンプになりそうだ。

マップルでみると、このキャンプ場は国道からほんのわずか2㌔ほど山の方に入ったところにあり、私のように足弱の自転車旅行者としては実にありがたいロケーションだ。しかも温泉付きというのだから、尚嬉しいではないか。

東静内のセイコマートで今夜のおかずとしてお新香とデザートのシュークリームを買う。(70㌔)霧も晴れ陽が差してきてほっとしたのもつかの間、JRの高架を越えたとたん雨になった。にわか雨だろうとは思いつつも、道路脇のバス停に自転車ごと避難して様子をみる事にする。道内のバス停の中には「ここなら泊れる」と感じるほどしっかりした造りのバス停が多いのだが、ここもそうだった。もしも雨がやまないとキャンプ計画がご破算になってしまうので気が気ではない。天気予報は曇りだったのが、頼みの綱だ。

十数分後、やや納まってきたので、さあ、行こうかとバス停を出たところ、すぐ目の前に「静内温泉」への標識があった。危うく見逃がすところだった。危ない危ない。

牧場を左に見てしばらく行くと、例の公的資金を受けたと思われる温泉施設が見えてきて(ということは、かなり立派な建物を意味する)早速キャンプの受付をしようとすると、キャンプ場は全く別の運営で、この先に事務所があるという。これもよくある話しなので指示にしたがって数百㍍ほど奥の一画まで走った。そこは森に囲まれた広々とした一画で、サイトには2張りほどテントが張ってあり、高床式のバンガローも見える。

14:00 頃 キャンプ場受付 ¥300円を支払い、早速設営開始。雨は何とかもちそうだ。30分位で完了し、自転車は未使用のバンガローの下に入れる。15時くらいからは、後着で隣に設営した老ライダーさんとお茶を楽しむ。

夕刻、ブラブラと温泉に行きサッパリする。湯上り後は当然コーヒー牛乳を飲む。

夕食は炊いたご飯(今晩で丁度持参の米が終わる)と缶詰のさんまの蒲焼とで丼メシ。お新香と松茸のお吸い物。持参の食料は明朝の即席ご飯とレトルトカレーできれいになくなる。予備の1㍑ポリタンも空にしよう。

夕食後はさらにもうひとり若手ライダーさんが加わり、21時くらいまで写真の炊事棟で各自持ち寄りの飲物、つまみで宴会?

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