第5日目 6月22日(金) 猪苗代湖に滞留
4:00 夜半は降っていなかった雨が、相当に激しく降っている。テント前室部分が縫い目の洩れと地面からの水で濡れてきている。床面のシートも気のせいか湿っぽくなっている。
4:00 夜半は降っていなかった雨が、相当に激しく降っている。テント前室部分が縫い目の洩れと地面からの水で濡れてきている。床面のシートも気のせいか湿っぽくなっている。
バーベキュー場への移動を(予め雨の際の移動許可はもらっている)考えるが、砂地の地面は所々水溜りができているし、屋根のようなものはあるにはあるが、そこここから激しく雨漏りがしていて移動先に迷う。
何とかマシな処(下の写真)を見つけ取りあえず移動をして様子をみる。コーヒーを飲みながら、本日の計画を立てていても、そのそばから、水のジワジワが迫ってくる。
(1回目の移動場所)
5:30頃
より安全な部分を求めて再移動。もしここもダメになったら、ベンチを集めて寄せてその上に設営する事にしようと決めて、インスタントラーメンのとパンの朝食にする。
(再度の移動場所)
6時のNHKニュースでは、午前中は激しい雨で午後から夕方にかけては曇りという予報。で、行動方針としては、午前中はここに滞留。午後はできれば会津若松(約40㌔)へ移動と決めた。
が、1時間としないうちに、日程には余裕がありそんなに急ぐ必要はない事、雨上がりの山道の路面の危険性、ここらで一息ついたほうが先々良いのではないか、等を考え合わせ「連泊」を決める。
8:30 事務所で宿泊料1050円を払い、本を読んだり友人にメールを書いたりしていると
9:30頃から雨が上がり始め、10:00には完全に上がってしまった。
優柔不断な性格のせいで、キャンセルして出発しようかとか迷い始めたが、ここはジタバタせず、猪苗代周辺を存分楽しもうと最終的な決断。(ちとオーバーだが、人生とはささいな決断の積み重ねなのだ) 昼はおいしいラーメンでも食べに行こう!
10:00頃 昨日見つけたサイクリングロードを通って近場のポタリングに出かけた。
しばらく進むと後ろから「4号、4号ヒットしました。確実にキャッチしてください。」という大きなスピーカー音が聞こえてきた。釣りを趣味とする私にはすぐピーンときた。というのも途中でスタンドに乗った何本もの置き竿と、道具を積んだバンを見かけていた。きっと、そのセンサーが働いてのお知らせなのだ。よく見かける竿先の鈴のエレクトリニクス版だ。
直ぐに取って返すと老人の竿が大きくしなり、青年がタモを用意したりしてその手助けをしている。目の前で巨大な鯉が上がってきた。
「大物ですね」と声をかけると「なあに小物だ」と老人は言うが、まんざらでもなさそうな顔がほころんでいる。話しによると、ここでは150㌢程度のモノが上がるそうだ。と言っても、この85㌢レベルも毎日上がるというわけではないという。何よりご老人が喜んでいたのは、早速両手で胸の前に捧げ持って、手助けの青年に写真を撮ってもらっていた事からも明らかだ。私もその写真を撮らせてもらったが、掲載の承諾を得ていないので、それは割愛。
(サイクリングロード)
(終点近くのサイクルセンター)
「野口英世記念」などがある観光地中心部、その側まで続くサイクリングロードの終点には「サイクルセンター」なる建物がある。これが意味不明。サイクルセンターというからには、例えば修理用具がおいてあるとか、自転車のサポート要員が居るとか、何がしか自転車関連の設備かと思うだろうが、全くその気配はない。何故か舞台があり、机と椅子がある土間があるだけだ。幸い私は降り始めた小雨を凌ぐのに使わせてもらったが、はっきり言って「サイクリスト」の為の施設では断じてない。公金が投下され観光振興のためにこのサイクリングロードができ、その付随の建築物も造ってしまったので名目を「サイクルセンター」としたのは明らかだ。
公平に言って「無駄使い」だろう。
昼は湖観光の基点として賑っている一画でラーメンをいただく。そう言えば「はあ~、会津磐梯山は宝の山よ……(略)、小原庄助さん、何で身上潰した…」という民謡があったが、そのラーメンは「庄助ラーメン」といった。主人は以前神奈川県で20年近く働いていた事があったとかで懐かしがってくれてインスタントコーヒーをサービスしてくれた。ありがとうございました。
雨は上がっていたが、夕方はテントの中でラジオを聞いて過ごす。もちろんNHK。そこで、久しぶりに「近田春夫」さんの名前に出会った。確か「ロックンローラー近田春夫の歌謡曲って何だ」という番組だ。彼とは子供のヨットクラブの関係でいささか面識があり、(もちろん先方は知らない事だが) 私は隠れファンなのだ。その才能・博識、キャラクターから、もっと表舞台でもてはやされても良いんじゃないかと思っている。お陰で「蜂のムサシ」を聞く事ができたし、「弘田三枝子を初めて聞いた時、この娘天才じゃないかと思った」という同感のコメントを聞く事ができた。NHKラジオっていいなあ。
風が10m/secを越えてきた。そんな時の調理用に、今回はバーナー用のアルミ製の風防まで用意してきたのだが、ご飯の炊き上がりがイマイチだった。6時にはレトルトカレーの夕食を終え、早々に就寝。
走行距離 11.00㌔ 最高速度 31.0㎞/h 時間 0:48 平均時速 13.5㎞/h
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