5時起床
起きると直ぐに50分位かけて大沼を一週(14㌔)した。殆んど起伏が無く、もちろん気温はまだ低く、清清しいサイクリングが楽しめた。理想的なキャンプツーリングの朝だ。
(早朝の大沼)
さて、昨日から隣でキャンプしている人だ。
昨日私が設営を終り、近場を検分に出かけた頃テントを広げ設営を始め出した男が居た。30分程後戻ってみると、未だ立ち上がっていない。しかももう一人の男が手伝っているようだ。やはり見ぬ振りはできないので手助けに行ったのだが、手助けの男も通りすがりの人で、当の本人は側で見ているだけなのだ。
テントは買った時の梱包のまま持参したようで、一回も予行演習をしていないようだ。普通ではあり得ない事だ。手助けの人も説明書を見ながら悪戦苦闘している。テントの構造など大体どれも同じようなものなので、大した時間もかからず何とか立ち上げは完了し、扱い方などを説明したのだが、どうも本人の右腕は相当不自由なようなのだ。おまけに言葉もはっきりしない。
会話をしようにも、当人のもどかしさが先立ち、地面に指で文字を書こうとするのだが、それも読み取れず、結局荷物の中から手帳を取り出し、ページを指差してもらい、やっと、状況が理解できた。
それは一級の障害者手帳だった。脳梗塞の後遺症で右腕麻痺と言語障害があるとの事なのだ。
年齢は私より一歳年上で、函館在住とわかる。
幸い下肢に異常は無いので、リハビリを兼ねて(伝動アシストではあるが)自転車でキャンプに来たという。 しかしキャンプ用品や装備からみてアウトドア生活は初心者だ。ただ、自転車には本体のバッテリーを電源としたナビが完備し、同じくバッテリーを電源にコンプレッサーでタイヤに空気注入ができるようになっていたりして十分にカスタム化されている。何ともそのアンバランスに驚いた。
その後はあまり手出し・口出しはしないで、それとなく見守りはしたが、荷物の運び込みや夕食の調理にかかる様子には何も心配する必要はなかった。
それにしても凄い事だ。片手運転で坂道を登って降りるのは(私にすれば)無謀とも言える。家族はどう思っているのだろう、止めても聞かないので止むを得ず…、という事かなとも考えられるのだが…。何と強靭な意志なのだろう。畏敬の念を覚えました。
当日、早朝の一走りから戻ると、件の男はもう起き出して湯を沸かし朝食の準備にとりかかっていた。私は私でラーメン、おにぎりの朝食を済ませると、湖の桟橋で飯粒を餌に釣りを試みたが何の魚信もなく、撤収作業にかかった。
尚、ありがたい事に、椅子を貸してくれていた湖畔の店が、ゴミを無料で引き受けてくれた。ありがとうございました。
二人で記念写真を撮って、私は発ったのだが、彼のこれからの行動については、ついに不明だった。いづれにせよ、函館の街まで戻るのだろうが、長い下りの安全を願わずにはいられなかった。
当日、早朝の一走りから戻ると、件の男はもう起き出して湯を沸かし朝食の準備にとりかかっていた。私は私でラーメン、おにぎりの朝食を済ませると、湖の桟橋で飯粒を餌に釣りを試みたが何の魚信もなく、撤収作業にかかった。
尚、ありがたい事に、椅子を貸してくれていた湖畔の店が、ゴミを無料で引き受けてくれた。ありがとうございました。
二人で記念写真を撮って、私は発ったのだが、彼のこれからの行動については、ついに不明だった。いづれにせよ、函館の街まで戻るのだろうが、長い下りの安全を願わずにはいられなかった。
( 左が函館のY本さん )
9:00 キャンプ場 出発。今日の目的地は事前の調査で環境が良さそうだった「オートリゾート八雲キャンプ場」
早朝に走った周回道路を外れR5へと向かう。今日のルートは全てR5でJR函館本線に沿った海岸道路だ。天気は晴れ。
(10:36 R5 駒ケ岳を右に見ながら快走)
JR東山駅付近から道の駅「YOU・遊・もり」にかけては概ね200㍍から30㍍までを下る快適コースなのだが、感覚的には、大沼に函館から上るより辛いように見える。道の反対側を若いチャリダーですら、押し歩きするのを見てしみじみと、「この上りを走らずに済んで良かった」と思った。
北海道を走っていて本土と違う点はいくつもあるが、軍用車輌の有無は大きい。本土の国道では、まず軍用車輌を見かけることは無いだろうが、ここ北海道では極普通に走っている。中隊規模の車列すら珍しくない。私は北海道は5回目だが、毎回出会っている。
下の写真は道の駅「YOU・遊・もり」の駐車場だが、ここにも居た。北海道で自衛隊は有力な地場産業なのだ。
(おやつ風景)
今回のツーリングにさいして、『09-10北海道キャンプ場ガイド』の必要部分だけを切り離して持参している。ついでに言うと『ツーリングマップル』も同様で、過去にもそのように扱っているので本体はもうズタズタです。
そのガイドによるとこれから目指すオートリゾート八雲はフリーサイト一泊500円と北海道としては設営料が高いキャンプ場だが、環境、管理、景色は申し分なさそうに思われるものだ。しかもR5から近い。やや高台にあるのが(私にとって)難点だが、想像に違わず素晴らしいキャンプ場だった。
15:00頃 69㌔ オートリゾート八雲 到着
受付に行くと入場料なるものがあと1000円かかると聞かされ、エッと思ったが、よくガイド を見ると確かに一番初めに書いてある。もとより私はケチでもビンボウでもない。それ相応のモノは払うのは当然と考えている者だ。気持ち良く了承してサイトに案内してもらった。
今回初めてフル装備の設営です。ブルーシート・ターフの前室付き。小一時間程はかかったが、張り上がりに満足。実はブルーシートの支柱用に古い釣竿を改造したものを用意してきたのだが、少しの風でたわんでしまい使いものにならず今までフル装備にできなかったのだ。今回は実際の釣竿を使用して、やっと完成させた経緯があった。
設営が完了してから、事務所で買った割引入浴券(400円)を持って、丘を2.4㌔下りR5脇の温泉ホテル「遊楽亭」で入浴、そしてカツカレーの夕食。
帰りがけにふと見ると、フル装備のグレ-トジャーニー(私と同じGIANT製のキャンピング仕様の自転車で意外と多く見かける)が停めてあったので、しばらくその主を待ってはみたが、なかなか現れないので、また丘を上ってテントに戻った。
サイトの下の方にもテントがひと張りあったが、挨拶はせずにテントにもぐりこみ寝る準備にかかる。
8時頃だろうか、外で一人到着の気配があり、起き出して言葉を交わしたが、彼らの事は明日の項に譲ります。
走行距離 70.73㌔ 走行時間 4:27 最高速度 41㎞/h 平均速度 15.9㎞/h
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