2009年4月3日金曜日

今日は自転車でも釣りでもなくて、映画の話

夜、町内会の集りがあり帰りが遅くなった。おかげで9時からBSで放映する「ニューシネマパラダイス」の冒頭の20分程を見損なった。その時間には帰れる積りだったのでVTRの予約をしていなかったのだ。非常に残念ではあったが、ノーカット版なので未だ見ていない部分が見られたこともあり、十分に堪能できた。大好きな映画だ。マイ・ベストファイブには間違いなく入る。

好きな映画」(優れた映画とか名作とかではなくて…、そんな事はどうでもいいのだ)とはどういう事だろうか。いろんな要素が絡み合って好きになるのだろうが、敢えて分析?してみると、好きな俳優さんが出ている、ストーリー展開が面白い、印象深いシーンがある、好きな女と観に行った…、とでもなるだろうか。

この「ニューシネマパラダイス」はそれら全てがあるのだが、もうひとつ、魅力的なキャラクターとの出会いがある。魅力的とは「こんな大人になりたいものだ」という憧れに近いかもしれない。この映画の場合はフィリップ・ノワレが演じるアルフレードという役だ。シチリアの田舎町の老映写技師だ。詳しくは映画を観ていただく他ないが、少年との関わり方が妬ましくなるほど格好良いのだ。

同じ事が「ラストショー」でベン・ジョンソンが扮するサム・ザ・ライオン、「ウォルター少年と、夏の休日」でのマイケル・ケインとロバート・デュバルが演じるハブとガースのマッキャン兄弟にも言える。

私だって自分の年齢が60歳を越えてきた辺りから、自画像としてどんなじいさんが格好良いかを多少は考える。そんな時に思い浮かぶのが上記のキャラクターなのだ。自分が少年の時、あんな大人が回りにいたらどんなに幸せで、わくわくした毎日だったかと思う。(別に私の少年時代が不幸だったわけではないけど…)

それにしても、揃いも揃って昔ワルだったり、無学だったり、女に苦労したりで、自分とは相当かけ離れた過去をもつメンバーなので、きっと、叶わぬ憧れで終わるのだろう。

0 件のコメント: