実は、この時点ではこれからの計画が固まっていない。どんなに遅くても12日の夕方には新門司港発のフェリーに乗らなくてはならないので、今日を含めてもあと6日間が限界だ。そして、ざっと見積もって500㌔の行程が残っている。安全を考えればあと5日とみて計画を立てなければならない。
従ってこれからの方針としては、次の宿泊地として、凡そ100㌔のところにある、そこそこの町を選定する事にした。そこで、本日の目的地を太田(おおだ)に決めたのだが、かの地について何の予備知識もない。第一、「おおだ」と読むことすら道路標識を見るまで知らなかったのだ。
7:30 ホテル 出発 ホテル提供の朝食をいただくと、こんな時刻になってしまう。
7:40 3㌔ 中海の東端で鳥取県から島根県に入る。
8:10 10㌔ 安来駅
あの「ドジョウすくい」の安来節の安来だ。駅もそれをコンセプトにしているようだ。ここでトイレを使わせていただいたが、とても整った素晴らしいものだった。今回使用した公衆トイレのナンバーワンだ。
9:30 30㌔ 中海の南岸が尽きると「松江」の南郊に差し掛かるが、市街地には向かわない。
10:05 35㌔ 宍道湖南岸を走ると、玉造温泉が直ぐだ。写真はその付近。
この辺り、天気も良く快走中。天気次第で気分が随分と変わるのは当然の事だが、自転車旅行では特にそれが顕著だ。こんな日は本当に、しみじみと健康と境遇に感謝し、幸せを感じる。
10:45 43㌔ 宍道湖南岸中ほどの来待
本日はずっと山陰本線沿いに走っており同名の駅がある。ひなびた感じの良い町なので?郵便局に寄り、現金をいささか引き出す。
11:10 48㌔ 宍道湖が尽きた辺りの「丸亀製麺所」で昼食
いつもながら安くて美味い。お稲荷さんも食べて480円。
12:00 50㌔ 道の駅 湯の川(「荘原駅」近く)
足湯で寛いでいると、隣に座った自転車趣味のおじさんが話しかけてきてしばらく談笑。先に上がったと思ったら、「差し入れだよ」とお茶のペットボトルを買ってきてくれた。本当にこういうのって嬉しいねえ。
14:00 65㌔ 出雲市付近通過
ここから北へ5~6㌔程で出雲大社へ至るのだが、以前お参りをしたことがあり、スケジュール的にもきついので、ここもパス。「先を急ぐ」気持が勝っていた。
14:40 78㌔ 道の駅キララ多伎(「おだ駅」付近)
午後に入ってからは向かい風が強く辛い思いをしている。向かい風の辛さは登りのそれ以上だ。
ここから5㌔ほどの「たき駅」辺りから山陰本線と離れ、国道9号線は目的地の大田市まで内陸部を行く。その前半部は完全な峠越えで、高さは大した事はないのだが、幅員がない割に工事個所が多く、加えて大型車の往来も激しく何度も怖い思いをした。今回の「怖かった個所ワースト3」に入る。しかも、下ってからも「もう着くはずだ」と期待しながら、いくら走ってもなかなか町らしくならず、不安になってきた。町の予備知識が全くないのでこのような事になるのだ。
16:30頃 やっと駅前に出たのだが、とてもビジネスホテルのあるような町の雰囲気ではない。普通の田舎の駅前の趣きなのだ。こんな時は土地の人に聞いてみるのが一番だ。
3人程でたむろしていたじいさんグループに尋ねると、心当たりのホテルを教えてくれるのだが、どうも道順で「ああでもない、こうでもない」と意見がまとまらず、終いに喧嘩風になってしまった。一人は最短の行き方を、もう一人はわかり易い道順を言い張るのでまとまらない。自分は側で聞いていて困った事になったと途方に暮れた。結局、凡その所を頭に入れて「わかりました、ありがとうございました」と退散させていただいた。これからは尋ねる相手を慎重に選ばなくてはならない。
17:00 ホテル チェックイン
本日の夕食は、ホテルの裏手にあるスーパーで調達した割引弁当。
本日の走行距離 97、43㌔ 走行時間 6:15 平均速度 15、5㎞/h
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