とにかく12日の新門司発の限界最終日まであと4日だ。余裕をみて3日とする。当初の予定通り、このまま萩、長門をめぐりグルーっと中国半島を回って下関・門司を目指しても200㌔程度、脚弱の私でも3日あれば何とかなるだろう。しかし「NAVITIME」で調べるとそのアップダウンは相当のものになり、それがほぼ全コース続くようだ。それでも、始の志からいっても、多分、こちらを選ぶのが正解なのだろうが(今・10/24ではそう思う)、登りのきつさを考えただけで敬遠してしまった。
さりとて、瀬戸内へ出るには、どのみち中国山脈を越えなければならないのだ。そこで、距離的にはそれ程得をするわけではないが、萩から 山口へ秋吉台付近を経由して行くことにした。まずは60㌔程の萩を目指す。
5:50 ホテル出発 昨晩までは本日のコースに、例のNAVITIME情報から、内陸を走る県道14号線を想定していたのだが、上のホテルの主によると「萩へのルートとしてあり得ない」との事で、海岸沿い・JR沿いの国道131号線を選んだ。
6:25 5㌔ 持石海水浴場付近の朝焼け7:00 15㌔ 人形トンネル(960㍍)を抜ける
7:22 17㌔ 山口県に入る
8:00 26.5㌔ 須佐
8:44 31㌔ 大刈トンネル(1421㍍)を抜ける 長くて怖い
今日に始まったことではないが、コース上には長短たくさんのトンネルが存在する。何度も書いたが、私はトンネルが嫌いだ。いや、怖い。できる事なら、そしてそれ程の登りが伴わなければ、迂回路を行くことがある。
9:00 34㌔ そんな迂回路のひとつ そして意外な絶景があったりする。トンネルはこんな景色を通行者から奪ってもいるのだ。ここで稲荷寿司の第二の朝食。
10:00 44㌔ サエガ峠
10:25 47㌔ 道の駅 阿武町 なんでもここが「道の駅」第一号だそうだ。
萩は今回のツーリングでの「行きたい所」のひとつだった。何といっても長州藩の城下町として、明治維新の志士達ゆかりの地なのだ。それなのに、まず始めに駅の観光案内所に行ってしまったのが間違いだった。いや、それは正しいのだが、そこで得た情報が、根本的な判断を誤らせたのだ。
もちろん萩の観光案内パンフももらったが、更にお願いして下の写真の折りたたみを広げると、裏が山口県の地図になる便利でありがたいパンフもいただいた。それを見ながら、係のおねえさんと色々と話していく内に、どうも「観光などしている場合ではない」という気持ちになってきたのだ。
おかしな事なのだが、北海道の知床半島でも同じような事があった。まる一日を知床観光に充てようと思っていたのに、先に控えている「峠越え」にせかされるように、同所には一泊しただけで通り過ぎてしまったのだ。ヒトって本当に進歩しないね。自分には学習能力が乏しいのだろう。
とにかく萩から半島縦断で南下を始めたら、ルート上に山口まで宿泊場所はないという事実が重くのしかかってきた。しかもいくつもの峠を越えていかなければならないところだ。と言うことで、一刻も早く出かけようと考えてしまったようだ。また、今日中に越えておけば、明日からが楽になるという事もあった。
しかし、これは明らかに間違った判断だったと思う。そもそも、「萩をゆっくり観たい」を優先させて、そのためにはどうするかを考えるべきだった。今回は「中国山脈越え」という重さに負けていたのだ。さらにさかのぼれば、脚の弱さ、峠道に対する劣等感が原因だ。
正解は、これからの半日を萩観光に充て、今夜は萩泊。そして、明日瀬戸内まで出て、なるべく下関まで近づいておく。そして明後日、新門司よりフェリー…、これで計画通り一日の余裕をもったプランになったのだ。
そんな反省はさておき下のパンフはありがたかった。裏面を折りたたんで必要箇所が見えるようにして、ケースに入れ常時見えるようにして使った。駅前の食堂で昼食。ありがたいことに、店主と客が一緒になって相談にのってくれて最適ルートを探ってくれた。結論は、下関を目指すのなら、山口ではなく小郡に出た方が良いだろう言われ、確かにその通りなので、ありがたく従う事とした。地元のヒトは小郡というが、駅名では「新山口」となる。新山口の方が十数キロ西になっている。ここでも氷をいただいて
13:00 出発 結局萩では何ら観光はせず、街中の街道を抜けただけだった。町外れの川を渡ると、途端に登りが待っていた。
14:15 72.4㌔ 想定のコースと新コースとの分岐点 上の部分図を見ていただくと分かるが、いくつもの峠を越えた。概ね200㍍~250㍍。下の写真の雲雀峠では 14:30-15:00 2㌔殆ど歩いている。この峠で78㌔地点だ。だが道は良い。
16:00 89㌔ 呑水峠 16:40 96㌔ 才ケ峠 17:10 101㌔ 二本木峠
と越えてゆくうちにどんどん時間が過ぎてゆく。暗くなる前には新山口に着きたいものだ。二本木峠を越えても、まだ10㌔はあるなあ、と思って下るうちに、道は細い川沿いの自転車道風のところへと導かれていった。しかもその流れの向きは進行方向!分水嶺は越えたようだ。(この川は四十八瀬川)そこからの数㌔は今までの苦労が全て報いられるような、暗雲立ち込める曇天から一気に快晴に変わったようなものだった。降りきってからホテルを求めて新山口駅前に出るまでのコースは、尋ねた相手が悪かったために若干まごついたが、
18:00 ホテル チェックイン
本日の走行距離 110、64㌔ 走行時間 7:36 平均速度 14、5km/h
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